刃こぼれで切れなくなった刃物は砥石で研ぎ直さなければよく切れるようにはなりませんが
少し切れ味が少し落ちた程度なら皮砥でラッピング(ストロッピング)することで切れ味を復活させることができます
一般的にはアウトドアナイフなどによく使われる皮砥ですが刃物全般に使うことが可能です
市販されている皮砥は砥面が4cm X 15cmほどの大きさのものが多く
小型の刃物をラッピングするにはちょうど良いのですが
弊社オリジナル皮砥は砥面の大きさが6cm X 30cm弱で
包丁や刃渡りが長めのナイフを研ぐのに使いやすい大きさとなっています
また、両面が皮の床面になっていますのでそれぞれ異なる粒度の研磨剤を塗布することで
中仕上げ、最終仕上げ、2工程の研ぎが行えます
砥石での包丁、刃物研ぎに自信のない方で日常的にお手入れしたい方には特にお勧めします
また、砥石を使用した研ぎの最終仕上げ(バリ取り)用としても最適です
Tatamismオリジナル皮砥
青棒、白棒 付き
販売価格 1セット 2,600円(税込)
全長:45.5cm 砥面:6cm X 29.7cm 厚み:1.6cm
研磨剤は数に限りがございますので無くなり次第セット販売は終了となります
皮砥のみ(研磨剤なし)の場合 2,100円(税込)
必要に応じ研磨剤は別途ご用意ください
皮には個体差がありますので色は画像と異なることがあります
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発送は宅急便60サイズとなります
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皮砥の使い方
準備編
セット品には研磨剤である青棒(粒度約#6000)と白棒(粒度約#1000)が付属します
砥面の皮にミシン油(粘度が低い機械油)を表面がしっとりする程度に塗布し
片面ずつ青棒または白棒を全体に色がついて馴染むように擦り付けてください
一度しっかりと研磨剤を塗り込めば通常数十回の研ぎに使用できます
研ぎ編
刃先が砥面にしっかり当たる角度で刃物を押し付け、そのままの角度で
刃物の背(刃の付いていない側)が先方になるようスライドさせます
刃先を先方にしたり往復でスライドしてはいけません
(刃先が前向きになると砥面に刃が食い込み危険です)
効率よく研ぐためには刃先全体が砥面に当たるよう
横方向にずらしながらスライドさせるのがコツです
包丁やナイフの刃は一般的に先端部が湾曲しています
先端部に行くにしたがって砥面との角度はそのままに
持ち手を持ち上げると刃先が砥面から離れるのを防げます
刃物の材質や刃先の状態によって力の入れ加減やスライド回数を調整しますが
慣れるまでは1スライドごとに刃先の状態を確認することをお勧めします
刃先までしっかり光っていれば当っている角度の確認になります
立てて持った紙を切ってみれば切れ味を確認できます
研ぎあがった包丁(刃物)は食器用洗剤等できれいに洗ってからご使用ください
Youtubeなどのサイトには様々な実演動画がUPされていますので
参考にするのも良いかもしれません
シャープナーと皮砥の違いについて
一般的に市販されているシャープナーは包丁を挟み込む形で
刃先に対し平行方向にスライドさせます
シャープナーの研面は刃先に当たるようになっていますが
簡易的、一時的に切れ味を復活させるもので
使い続けると逆に刃先を痛める原因となることがあります
これに対し皮砥は刃のつけ方が本来の砥石で研ぐ場合と基本的に同じで
当てる角度に自由度がありますので砥ぎ下すほどの効果はないにしても
切れ味が落ちた程度の段階で使えばきれいな刃先を作り直すことが可能です
また、砥石で研いだ場合でもバリ取りを兼ねた最終仕上げとして皮砥を使えば
さらに繊細な刃先を作ることができます